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第39回日本分子生物学会で医学研究科の奥田谅さんが优秀ポスター赏を受赏!

2016年11月30日(水)~12月2日(金)にパシフィコ横浜で开催された第39回日本分子生物学会で、大学院医学研究科医科学専攻博士课程3年(臓器再生医学教室)の奥田谅さんが优秀ポスター赏を受赏しました。

第39回日本分子生物学会では、どのような内容を発表されたのでしょうか?また、どのような点が今回の受赏につながったのでしょうか?

【発表内容について】
今回の学会では、「ヒト膵癌组织を生体外で作り出す」ための新规技术について発表しました。膵癌は非常に予后の悪い难治癌であり、高い治疗効果を示す抗がん剤が开発されていないのが现状です。膵癌は、癌细胞の周囲に血管内皮细胞?间质细胞などが癌细胞を取り巻く形で存在し、これらの细胞から成る「肿疡微小环境」と呼ばれる环境が、膵癌の抗がん剤耐性に非常に重要な役割を担っていることが明らかになっています。しかしながら、膵癌の肿疡微小环境は人工的に再现する评価系が确立されておらず、全貌解明には至っていません。私は、肿疡微小环境の再现系を开発することが、膵癌の新たな创薬につながると考え、膵癌を构成する间质细胞を含む「膵癌组织」を生体外で作り出すことを研究课题とし、その成果について今回発表しました。

【受赏につながった点】
従来の癌研究は、癌を癌细胞の集合体として捉えていました。一方、我々は癌を「癌组织」として捉え、ヒトの癌组织を人為的に再构成するための基盘技术を开発しました。癌の特性を组织として捉えること、および、癌组织をハンドリングするための基盘技术を开発したことが受赏につながったと考えています。この技术は膵癌のみならず、乳癌や肺癌などの様々な癌に応用できることから、アカデミックの研究者の方々はもとより、製薬公司の方々からも高く评価していただけたのではないかと考えています。また、ポスター発表日の午前中にシンポジウムで発表を行ったことで、ポスター発表の际、多くの方々が意见交换に来てくださり、盛り上がったことも良かった点だと思います。

参加にあたって、事前準备など特に意识した点や工夫した点があれば、お闻かせください。また、苦労した点と、それをどのように乗り越えられたかも教えてください。

研究成果をできるだけ多くの方に理解していただけるよう、プレゼン资料の作成に际しては极力写真や図を多用し、兴味を持っていただけるポスター作りを心がけました。幸いにして私は良き指导者に恵まれ、修士课程の时から実験データのとりまとめだけでなく、プレゼン资料作成についてもトレーニングを受けることができました。このような一贯した取り组みが大きかったと思います。谷口先生をはじめ、指导教员の方々や研究室のメンバーには大変感谢しています。

普段はどのような研究?勉强をされているのでしょうか?

私が所属する大学院医学研究科?臓器再生医学教室は、名前の通り正常な组织を再生する研究室ですが、再生医学は、干细胞生物学や発生生物学などを学术的背景としています。一方で、「癌」の细胞社会を理解する上でも、干细胞生物学や発生生物学的视点に基づくアプローチが有効と考えられています。私は癌の再発や転移等の原因の一つと考えられている癌干细胞やその周囲に存在する肿疡微小环境を解明するための研究を进めていますが、再生医学の研究で得られる成果は大いに参考になります。同じ研究室で正常组织の再构成法の开発、癌の再构成法の开発を并行して进めることで、様々な研究上のヒントを得られることがメリットと感じています。今回発表した研究も再生医疗の研究からヒントを得たものであります。

奥田さんの将来の梦や、目标を教えてください。

癌研究という壮大なテーマを通じて、人々の役に立つ研究をしたいと思います。日本人の死因の第一位である癌を対象として、癌の治疗抵抗性机构を解明することが多くの人々の役に立つと考え、现在の研究室に入ることを决めました。研究室に配属后、実际に手を动かして研究するようになり、「癌研究を通して世界の人々の健康を守りたい」という思いが研究职を志望する大きな动机になっています。やはり癌は早期発见が第一ですので、将来は早期発见につながる研究をしたいですね。

上野康晴助教(臓器再生医学)から奥田さんの受赏についてコメントをお愿いします。

癌研究は従来の均质な癌细胞株を対象とした研究から、癌组织を対象とする研究にシフトしつつあります。癌の细胞社会の成り立ちや、癌を构成する细胞间の相互作用を明らかにすることで、癌の新たな治疗标的の开発が求められています。奥田君の今回の発表は、次世代の癌研究を推进するために必须となる癌を构成する细胞群の新たなハンドリング法の开発に直结するもので、极めて高い医学的価値を持つものと考えています。奥田君は、高いモチベーションを持ちながら日々の研究を推进しており、今后も多くの新しい発见が期待されます。今回の受赏を契机に、癌研究者としての更なる飞跃を期待しています。

(2017/01/23)

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