「学びの楽しさ」を学生に感じてほしい
学生が何かを产み出すのを手伝う「助产师さん」として

横浜は开港以来、海外から多くの人が移り住み、现在は约8万人の外国人が住む国际都市です。私は学生时代、横浜市国际交流协会(驰翱碍贰)のプロジェクトで外国人の方にインタビューする仕事をして、初めて横浜に関わりを持ちました。今こうやって教员として横浜市大にいることには、人生でいろんな経験を积みながら元の场所に戻ってきたような、不思议な縁を感じています。
市が进める多文化共生の取り组みの一环として、2013年度には外国人住民の课题やニーズを把握するための意识调査に携わりました。现在も、彼らの意识をより深く理解するためのインタビューを続けています。
ゼミでは、横浜桥通商店街をフィールドに、昔はどういう场所だったのかを年配の方から闻き取り调査をする実习なども実施しています。ディスカッションの进め方を学生に决めてもらうなど学生主体型授業[Keyword 2]も実験的に行なうことで、学びの楽しさを学生に感じてほしいと考えています。
私は教育学の専门ではありませんが、教室の中での教师と生徒の関係も、多文化状况におけるコミュニケーションの一つだと思っています。教室は一方的に教える场所ではなくて、「対话」の场所ですから、自分から话したり教えたりすることが学生を成长させます。彼らが何かを产み出そうとしているのを、「助产师さん」として引っ张ったり楽にさせたりするのが、私の役割だと考えています。
- [Keyword 2]学生主体型授業
- 学生主体型授业にはいろいろな形があるが、従来の形式、すなわち教师が教えて、その内容を学生が学ぶという形式の授业ではなく、学生自らが学びたいという主体性を発挥できるような环境(実践の场など)をつくり、教师の役目はその学びを阻害している要因があればそれを取り除き、アドバイスをあたえることに彻し、主体的な学びの伴走者のような役割を果たすことにある授业形式。教师が学びの场で学生から学ぶことも多くある。别-濒别补谤苍颈苍驳ではなく、教室の场で教师と学生が対面的状况を共有するからこそ実现可能な学习方法で、これからますます复雑さを増す世界でより良く生きていくために共に深く考え行动することを促す大学教育の重要な役目として注目されている。
「対话」によって、个人や社会の可能性が広がる
多文化共生の话に戻ると、そこで大切になるのは「対话」です。国や性别などで相手をひとくくりにして见てしまうと、対话はなかなか生まれません。一人ひとりの个人は、多様なバックグラウンドや个性を持っていて、一つだけのアイデンティティを持っているわけでもなければ、それに固定されているわけでもありません。そうした多様な个人がお互いにフラットな立场で対话をすることによって、関係性(関係のあり方や筑き方)が広がっていくのではないでしょうか。
今の学生にも、かつての私のように、自分がカテゴリーとして见られて、个人として扱ってもらえないことに悩んでいる人がいます。私は「その気持ちはわかるよ」と言いながらも、いろんな人に会って対话することを学生に勧めています。それによって、自分一人では気付かないメンタルブロック(否定的な思い込みによる意识の壁)を取り払えるかもしれないからです。
私自身、研究の方向性が定まりつつも、决定的なブレイクスルーと言えるようなものを见つけたわけではありません。ただ、强制収容所での差别のように、人间が人间によって人间扱いされなくなってしまった出来事には、それら个别の事象超えるもの、すなわち人类がこれからより良く生き抜いていくために重要な知恵が潜んでいると考えています。社会学以外にも脳科学?哲学?考古学などの様々な视点からそれを探っていくのが、これからの楽しみでもあります。
私はいつまでも学び続ける姿势でありたいと思っていますので、これから大学に入ってくるような学生さんたちは私の仲间です。みなさんが学校や社会の中でいろんなことを体験して、自らの可能性を広げていくお手伝いが出来れば、それが私の喜びですし、私もまた皆さんから学ぶことができるのを楽しみにしています。
- 【My Favorite】
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旅をすることと本を読むことが大好きです。歩きつつ立ち止まり、また、歩き始めるというリズムが好きです。本を読むことも、旅をすることと似ていますね。身体を移動させなくても、時空を超えて様々な人間に触れ合うことができます。「本棚に統一感がないね」と言われるほど多種多彩なジャンルの本を読んでいます。子供の頃から好きだった『星の王子さま』もあれば、『ミラーニューロン』と呼ばれる最新の脳神経科学の研究に関する本もあります。様々な事象の組み合わせによって、新しい知見が生まれます。それが一番楽しい瞬間です。「あ、そうか!」(aha moment)という気づきの瞬間ですね。
最近刺激を受けたのが、高尾隆さんと中原淳さんの共着『インプロする组织』。大学の授业という场面でも、インプロ(即兴演剧)のような、その场その场での言叶のキャッチボールを学生と繰り返して新しい何か(思考、方法、作品など)を生み出していくことが、とても大事だということを学びました。










