2012.03.03
- プレスリリース
- 研究
—搁狈贵213遗伝子型と临床型の関连についての新たな知见—
横浜市立大学学术院医学群 松本直通教授(遺伝学教室)?宮武聡子(大学院生)らは、重症型のもやもや病の予測因子となる遺伝マーカーを発見しました。この研究は、東保脳神経外科?東保肇院長、東北大学医学部?呉繁夫教授(小児科学教室)、松原洋一教授(遺伝病学教室)、東京女子医科大学統合医科学研究所?山本俊至准教授、横浜市立大学医学研究科?川原信隆教授(脳神経外科教室)、黒岩義之教授(神経内科?脳卒中科学教室)、森田智視教授(臨床統計学?疫学)、利根中央病院脳神経外科脳神経外科?河内英行部長、大阪母子保健総合医療センター遺伝診療科?岡本伸彦主任部長、市川市リハビリテーション病院リハビリ科?森俊樹医師らとの共同研究による成果であり、横浜市立大学先端医科学研究センターが推進している研究開発プロジェクトの成果のひとつです。
| ☆研究成果のポイント |
|---|
| ○RNF213 遗伝子の14576多型によって日本人におけるもやもや病発症リスクは259倍に上昇 ○14576多型のホモ接合体では、もやもや病の统计学的発症确率は78%以上 ○ホモ接合体では、ヘテロ接合体に比べ発症年齢が早く、脳梗塞で発症することが多く、血管病変がより広范であり、いわゆる重症型に一致する病像を呈しやすい ○14576多型は重症もやもや病を早期、または発症前に予测する遗伝マーカーとして早期治疗、予后改善に大きく寄与する可能性 |
研究概要
もやもや病は、特定の脳主干动脉の狭窄性変化と脳底部の异常血管网を呈する疾患で、若年性の脳虚血発作や脳出血の原因として日本をはじめとした东アジアで特に频度の高い疾患です。慢性に进行し繰り返す脳虚血や脳出血による神経学的机能障害や知能低下をきたします。特に、発症年齢が早く初発时より重篤な脳梗塞を呈し、急速に进行し、着しく予后不良の重症群が存在することが临床的に知られていました。このような后遗症をきたす前に早期の外科的な血行再建を行うことで机能障害を残すことなく治疗を行うことが可能と考えられますが、若年者への血行再建术はそれ自体が周术期の脳卒中のリスクとなりうるため、早急な手术适応のある症例を早期に抽出する指标が求められていました。
もやもや病には何らかの遗伝学的因子が関与していることが想定されていましたが、2010年に东北大学の呉繁夫教授らのグループがもやもや病の疾患感受性遗伝子としてRNF213 遗伝子を同定しました。松本教授らのグループは、日本人もやもや病患者204名について、RNF213 遺伝子の解析を行い、もやもや病の臨床症状との関連を検討しました。その結果、14576多型(c.14576G>A) が、家族歴のあるもやもや病症例の95%、孤発性症例の79%にみられることがわかりました。また一般日本人集団の1.8%がキャリアであることがわかり、この多型を持つことによるもやもや病発症のリスクは259倍と算出されました。この多型を有する症例について詳細にみると、ヘテロ接合体*1、ホモ接合体*2の2通りが存在しました。さらにホモ接合体群では、ヘテロ接合体群に比べ発症リスクが極端に大きく、その発症確率が78%以上であること、発症年齢が有意に早く、初発症状が重篤な脳梗塞であり、病変の範囲がより広範であるなど、従来臨床で経験的に知られていた重症型に一致することが判明しました。
本研究は、RNF213 遗伝子ともやもや病との强い関连をあらためて里付けたのみならず、14576多型が重症もやもや病を予测する遗伝マーカーであることを新たに见だしました。これは、临床现场において、もやもや病患者さんの中で早期の外科的治疗が优先されるケースを抽出する一つの判断材料として、あるいは、もやもや病の発症前からのモニタリングや、発症前治疗といった予后の大きな改善につながる新しい治疗戦略に大いに寄与しうるものと期待されます。
(注釈)
*1ホモ接合体: 父母由来のそれぞれの遺伝子座の両方に同じ変異がある状態。
*2ヘテロ接合体: 父母由来の遺伝子座のどちらか一方にのみ変異がある状態。
もやもや病には何らかの遗伝学的因子が関与していることが想定されていましたが、2010年に东北大学の呉繁夫教授らのグループがもやもや病の疾患感受性遗伝子としてRNF213 遗伝子を同定しました。松本教授らのグループは、日本人もやもや病患者204名について、RNF213 遺伝子の解析を行い、もやもや病の臨床症状との関連を検討しました。その結果、14576多型(c.14576G>A) が、家族歴のあるもやもや病症例の95%、孤発性症例の79%にみられることがわかりました。また一般日本人集団の1.8%がキャリアであることがわかり、この多型を持つことによるもやもや病発症のリスクは259倍と算出されました。この多型を有する症例について詳細にみると、ヘテロ接合体*1、ホモ接合体*2の2通りが存在しました。さらにホモ接合体群では、ヘテロ接合体群に比べ発症リスクが極端に大きく、その発症確率が78%以上であること、発症年齢が有意に早く、初発症状が重篤な脳梗塞であり、病変の範囲がより広範であるなど、従来臨床で経験的に知られていた重症型に一致することが判明しました。
本研究は、RNF213 遗伝子ともやもや病との强い関连をあらためて里付けたのみならず、14576多型が重症もやもや病を予测する遗伝マーカーであることを新たに见だしました。これは、临床现场において、もやもや病患者さんの中で早期の外科的治疗が优先されるケースを抽出する一つの判断材料として、あるいは、もやもや病の発症前からのモニタリングや、発症前治疗といった予后の大きな改善につながる新しい治疗戦略に大いに寄与しうるものと期待されます。
(注釈)
*1ホモ接合体: 父母由来のそれぞれの遺伝子座の両方に同じ変異がある状態。
*2ヘテロ接合体: 父母由来の遺伝子座のどちらか一方にのみ変異がある状態。
※本研究成果は、米国の科学雑誌『Neurology 』に掲载されます。(米国2月29日:日本时间3月1日オンライン発表)
※この研究は、厚生労働省、文部科学省、独立行政法人科学技术振兴机构、日本学术振兴会の研究补助金により行われました。
※この研究は、厚生労働省、文部科学省、独立行政法人科学技术振兴机构、日本学术振兴会の研究补助金により行われました。