2013.09.07
- プレスリリース
- 研究
横浜市立大学学术院医学群 山下 直也 助教、中村 史雄 准教授、磯野 俊成(大学院生)、五嶋 良郎 教授(薬理学教室)らは、アルツハイマー型認知症の原因分子であるタンパク質が、別のタンパク質のリン酸化を引き起こし脳内に蓄積することで認知機能が低下する、認知症発症のメカニズムを発見しました。
この研究は、名城大学 鍋島 俊隆 教授、ツルスム?アルカム研究員、富山大学 新田 淳美 教授、早稲田大学 大島 登志男 教授、理化学研究所脳科学研究センター 御子柴 克彦 教授らとの共同研究による成果であり、横浜市立大学 先端医科学研究センターが推進している研究開発プロジェクトの成果の一つです。
この研究は、名城大学 鍋島 俊隆 教授、ツルスム?アルカム研究員、富山大学 新田 淳美 教授、早稲田大学 大島 登志男 教授、理化学研究所脳科学研究センター 御子柴 克彦 教授らとの共同研究による成果であり、横浜市立大学 先端医科学研究センターが推進している研究開発プロジェクトの成果の一つです。
| ☆研究成果のポイント |
|---|
| ○アルツハイマー型认知症の原因分子であるアミロイドベータというタンパク质が、クリンプというタンパク质のリン酸化修饰を起こすことを発见した。 ○遗伝子改変によって、クリンプのリン酸化修饰を受けないマウスを作製し、アミロイドベータの効果を検讨したところ、アミロイドベータの持つ学习记忆を抑制する効果が全く见られなくなった。 ○アルツハイマー病脳においては、リン酸化修饰を受けたクリンプが蓄积していることが报告されているため、本知见はリン酸化クリンプの抑制がアルツハイマー病の発症や进行の阻止に有効であることを示唆する。 |
研究概要
アルツハイマー病をはじめとする认知症は、急速な高齢化社会を迎える日本や、世界中の国々で、最も重大な问题の一つです。しかし现在でも根本的な治疗には至っていないのが现状です。私达は今までにはない全く新しい治疗戦略につながる発见に至りました。
アルツハイマー型认知症の原因はまだ十分に明らかになっていませんが、现在までのところ、アミロイドベータというタンパク质が脳内に蓄积することが原因になっているという説が有力です。このアルツハイマー病の患者さんの脳内に、アミロイドベータに加えて翻訳后修饰であるリン酸化という変化を受けたクリンプ*1と呼ばれるタンパク质が多く蓄积していることがわかっていました。もし、このクリンプのリン酸化修饰をおこさなければアミロイドベータの効果は消失するかもしれません。このことをクリンプのリン酸化修饰が起きないように遗伝子を改変したマウス*2で调べたところ、アミロイドベータというアルツハイマー病の原因を引きおこす物质の効果は、このマウスでは见られないことを発见しました。まず、シナプス长期増强とう、学习の能力を表す一つの指标を用いて検讨したところ、アミロイドベータが抑制しているシナプス伝达効率の上昇効果(グラフ上、赤)が、リン酸化がおきないマウスでは全くみられないことがわかりました(図1)。
さらに、认知する能力を新しい物体だとわかる能力を指标に评価しました。予めアミロイドベータを投与した普通のマウスと「リン酸化が起きないマウス」の両方でテストしたところ、クリンプのリン酸化を起こさないマウスではアミロイドベータの认知机能の低下が全くみられませんでした(図2)。これらは动物での结果ですが、ヒトのアルツハイマー病でもクリンプのリン酸化を抑えるという方法が认知机能の低下をおさえるのに有効かもしれないことを示しています。
(注釈)
*1クリンプ:脳内で神経回路を形成するときに必要なタンパク质。神経细胞の形や向きを决める重要な働きがある。类似の机能を持っている分子が10种类あるため、これらの仲间が协働して働いていると考えられる。
*2正常なクリンプはリン酸化修饰を受けて体の中の情报の伝达を担っている。このマウスでは、リン酸化修饰を受けるアミノ酸をリン酸化修饰を受けないアミノ酸に変えた分子をもっているため、クリンプのリン酸化は起きないようになっている。
(図1)クリンプのリン酸化修饰がアミロイドベータの毒性作用の抑制に必要
アルツハイマー型认知症の原因はまだ十分に明らかになっていませんが、现在までのところ、アミロイドベータというタンパク质が脳内に蓄积することが原因になっているという説が有力です。このアルツハイマー病の患者さんの脳内に、アミロイドベータに加えて翻訳后修饰であるリン酸化という変化を受けたクリンプ*1と呼ばれるタンパク质が多く蓄积していることがわかっていました。もし、このクリンプのリン酸化修饰をおこさなければアミロイドベータの効果は消失するかもしれません。このことをクリンプのリン酸化修饰が起きないように遗伝子を改変したマウス*2で调べたところ、アミロイドベータというアルツハイマー病の原因を引きおこす物质の効果は、このマウスでは见られないことを発见しました。まず、シナプス长期増强とう、学习の能力を表す一つの指标を用いて検讨したところ、アミロイドベータが抑制しているシナプス伝达効率の上昇効果(グラフ上、赤)が、リン酸化がおきないマウスでは全くみられないことがわかりました(図1)。
さらに、认知する能力を新しい物体だとわかる能力を指标に评価しました。予めアミロイドベータを投与した普通のマウスと「リン酸化が起きないマウス」の両方でテストしたところ、クリンプのリン酸化を起こさないマウスではアミロイドベータの认知机能の低下が全くみられませんでした(図2)。これらは动物での结果ですが、ヒトのアルツハイマー病でもクリンプのリン酸化を抑えるという方法が认知机能の低下をおさえるのに有効かもしれないことを示しています。
(注釈)
*1クリンプ:脳内で神経回路を形成するときに必要なタンパク质。神経细胞の形や向きを决める重要な働きがある。类似の机能を持っている分子が10种类あるため、これらの仲间が协働して働いていると考えられる。
*2正常なクリンプはリン酸化修饰を受けて体の中の情报の伝达を担っている。このマウスでは、リン酸化修饰を受けるアミノ酸をリン酸化修饰を受けないアミノ酸に変えた分子をもっているため、クリンプのリン酸化は起きないようになっている。
(図1)クリンプのリン酸化修饰がアミロイドベータの毒性作用の抑制に必要
(図2)クリンプのリン酸化が起こらないマウスではアミロイドベータによる认知机能障害が起きない
※この研究成果は、8月29日付けの『ニューロサイエンスリサーチ』电子版にオンライン掲载されました。
※本研究は、文部科学省「イノベーションシステム整備事業 先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム」の一環として、また、独立行政法人 科学技術振興機構、日本学術振興会、公益法人 武田科学振興財団、一般財団法人 横浜総合医学振興財団の研究補助金により行われました。
※本研究は、文部科学省「イノベーションシステム整備事業 先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム」の一環として、また、独立行政法人 科学技術振興機構、日本学術振興会、公益法人 武田科学振興財団、一般財団法人 横浜総合医学振興財団の研究補助金により行われました。
お问い合わせ先
(本資料の内容に関するお问い合わせ)
公立大学法人横浜市立大学 学术院医学群 薬理学
山下 直也、五嶋 良郎
TEL:045-787-2593 / 2594
E-mail:ynaoya-ycu@umin.net (山下)
goshima@med.yokohama-cu.ac.jp (五嶋)
(取材対応窓口、资料请求など)
公立大学法人横浜市立大学 先端医科学研究课 立石 建
罢贰尝:045-787-2527 贵础齿:045-787-2509 蝉别苍迟补苍蔼测辞办辞丑补尘补-肠耻.补肠.箩辫
公立大学法人横浜市立大学 学术院医学群 薬理学
山下 直也、五嶋 良郎
TEL:045-787-2593 / 2594
E-mail:ynaoya-ycu@umin.net (山下)
goshima@med.yokohama-cu.ac.jp (五嶋)
(取材対応窓口、资料请求など)
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