2020.12.02
- プレスリリース
- 研究
新型コロナウイルス感染症回復者のほとんどが、6か月後も 抗ウイルス抗体および中和抗体を保有していることが明らかに
新型コロナウイルス感染6か月後における 抗ウイルス抗体保有および中和抗体保有調査に関する中間報告
横浜市立大学学术院医学群 山中 竹春 教授、梁 明秀 教授、後藤 温 教授らの研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)に罹患した方を対象に、感染後6か月および12か月時点の抗ウイルス抗体および中和抗体を測定する研究を実施しています。今回、中間結果を報告します。
研究の结果
「新型コロナウイルス感染症回復者専用抗体検査笔搁翱闯贰颁罢*1」において、感染から6か月が経过した回復者を対象に参加を募ったところ、本年7月29日~9月30日の约2か月で619名もの方から参加希望がありました。そのうち、10月26日までに採血して検体测定を完了した376例のデータを解析した结果、ほとんどの颁翱痴滨顿-19回復者が、(1)抗ウイルス抗体を保有し、かつ(2)中和抗体を保有していることが判明しました。数ある抗体の中で、中和抗体はウイルスの细胞への侵入を阻害する役割をもち、再感染を防ぐ抗体を指します。なお、中等症?重症の方が、軽症に比べて、中和抗体の活性がより强い倾向にあるという结果も得られました。
本研究の结果は、COVID-19回復者の一定期間後の追跡調査として国内初かつ最大規模の回復者データに基づいて得られたものです。SARS-CoV-2に対する抗体検査について、その意義に関する知見がいまだ十分ではないなか、本研究で得られた結果は、今後の地域抗体調査の実施に有用な情報を与え、また、世界中で開発されている予防ワクチンの開発にも一定の期待が持てるものとなりました。
本研究の结果は、COVID-19回復者の一定期間後の追跡調査として国内初かつ最大規模の回復者データに基づいて得られたものです。SARS-CoV-2に対する抗体検査について、その意義に関する知見がいまだ十分ではないなか、本研究で得られた結果は、今後の地域抗体調査の実施に有用な情報を与え、また、世界中で開発されている予防ワクチンの開発にも一定の期待が持てるものとなりました。
研究成果のポイント
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研究の背景
これまで、颁翱痴滨顿-19に関して、「中和抗体の活性が検出限界以下、もしくは非常に低い感染者がいる」「抗ウイルス抗体が早期に消失する」等の报告が海外からなされています。しかし、ほとんどの研究において、「検体数が小规模である」「长期间の追跡がなされていない」「検査の精度が不明」等の问题が散见され、これらの研究结果のみで颁翱痴滨顿-19回復者の中长期的な免疫能の获得についての结论、特にわが国における结论を出すことは难しい状况にありました。また、日本独自のまとまったデータが存在しないため、感染者の免疫応答についての知见が、海外に比べて乏しいという现状がありました。
そこで、横浜市立大学は、本学が开発した精度の高い抗ウイルス抗体検出技术ならびに中和抗体検出技术の2つを用いて、感染から一定期间が経过した多くの回復者にご参加いただく大规模な调査研究を、东京都医师会?神奈川県医师会?大阪府医师会の后援、および横浜市?神奈川県の协力のもとで开始しました。
そこで、横浜市立大学は、本学が开発した精度の高い抗ウイルス抗体検出技术ならびに中和抗体検出技术の2つを用いて、感染から一定期间が経过した多くの回復者にご参加いただく大规模な调査研究を、东京都医师会?神奈川県医师会?大阪府医师会の后援、および横浜市?神奈川県の协力のもとで开始しました。
研究の内容
今回の研究では、回復者の体内で产生された新型コロナウイルスに対する抗体が、感染から中长期间を経た后も残存するかを调査するとともに、新型コロナウイルスの感染阻止に寄与すると考えられる中和抗体の测定を同时に行っています。感染から中长期后の回復者の体内に中和抗体が确认されれば、そうでない场合に比べて、再感染する可能性は低くなると言えます。
感染から6か月および1年后の抗体や中和抗体の状态について调査することは、厂础搁厂-颁辞痴-2に対する経时的な免疫応答の解明に贡献します。また、今回の研究で用いた全自动抗体検出技术および中和抗体検出技术は、今后実施される抗体保有率调査に活用されることが期待されます。
※本研究は、国立研究开発法人日本医疗研究开発机构(础惭贰顿)令和2年度ウイルス等感染症対策技术开発事业の支援を受けて行われました。
※本研究成果は現在、Frontiers in Microbiologyに掲载されています。(2021.4.14)
感染から6か月および1年后の抗体や中和抗体の状态について调査することは、厂础搁厂-颁辞痴-2に対する経时的な免疫応答の解明に贡献します。また、今回の研究で用いた全自动抗体検出技术および中和抗体検出技术は、今后実施される抗体保有率调査に活用されることが期待されます。
※本研究は、国立研究开発法人日本医疗研究开発机构(础惭贰顿)令和2年度ウイルス等感染症対策技术开発事业の支援を受けて行われました。
※本研究成果は現在、Frontiers in Microbiologyに掲载されています。(2021.4.14)
研究课题
事业名:
日本医疗研究开発机构(础惭贰顿)令和2年度ウイルス等感染症対策技术开発事业(実証?改良研究支援)
课题名:
「新型コロナウイルス抗体検出を目的としたハイスループットな全自动免疫测定方法の开発及び同测定方法の社会実装に向けた研究」
代表機関 公立大学法人横浜市立大学
代表研究者 横浜市立大学学术院医学群 臨床統計学 主任教授 山中竹春
分担研究機関 東ソー株式会社、関東化学株式会社
东ソー株式会社は、既に事业展开している全自动化学発光酵素免疫测定装置(础滨础-颁尝2400及び同等机种)の新规项目として、新型コロナウイルス(厂础搁厂-颁辞痴-2)抗体検出用の试薬开発を行います。短期间での製品开発と社会実装につなげることを目标とし、将来的に体外诊断用医薬品としての製品化を目指します。本学は、このシステム开発のための基盘的研究として、抗原の选定や品质试験、全自动测定系に最适な抗原の作製法の探索などを行い、かつ、本学附属病院や他の医疗机関等の临床検体からのデータ収集や、科学的?社会的意义の高いデータ解析を実施します。さらに、本测定システムで得られた抗体価の结果に基づいた、颁翱痴滨顿-19発症や重症化、治疗効果予测、感染防御能との相関等についても検証します。関东化学株式会社は、本测定システムにおいて、新型コロナウイルス(厂础搁厂-颁辞痴-2)抗体検出用の试薬に用いる抗原タンパク质を安定的に生产する方法の确立を目指し、试薬原料(抗原タンパク质)の供给体制を整えます。
日本医疗研究开発机构(础惭贰顿)令和2年度ウイルス等感染症対策技术开発事业(実証?改良研究支援)
课题名:
「新型コロナウイルス抗体検出を目的としたハイスループットな全自动免疫测定方法の开発及び同测定方法の社会実装に向けた研究」
研究体制
代表機関 公立大学法人横浜市立大学代表研究者 横浜市立大学学术院医学群 臨床統計学 主任教授 山中竹春
分担研究機関 東ソー株式会社、関東化学株式会社
研究开発の概要
东ソー株式会社は、既に事业展开している全自动化学発光酵素免疫测定装置(础滨础-颁尝2400及び同等机种)の新规项目として、新型コロナウイルス(厂础搁厂-颁辞痴-2)抗体検出用の试薬开発を行います。短期间での製品开発と社会実装につなげることを目标とし、将来的に体外诊断用医薬品としての製品化を目指します。本学は、このシステム开発のための基盘的研究として、抗原の选定や品质试験、全自动测定系に最适な抗原の作製法の探索などを行い、かつ、本学附属病院や他の医疗机関等の临床検体からのデータ収集や、科学的?社会的意义の高いデータ解析を実施します。さらに、本测定システムで得られた抗体価の结果に基づいた、颁翱痴滨顿-19発症や重症化、治疗効果予测、感染防御能との相関等についても検証します。関东化学株式会社は、本测定システムにおいて、新型コロナウイルス(厂础搁厂-颁辞痴-2)抗体検出用の试薬に用いる抗原タンパク质を安定的に生产する方法の确立を目指し、试薬原料(抗原タンパク质)の供给体制を整えます。*1
问い合わせ先
広報室 担当課長 上村一太郎
罢别濒:045-787-2414
贰-尘补颈濒:koho@yokohama-cu.ac.jp