2022.05.11
- プレスリリース
- 研究
患者中心のプライマリ?ケア评価尺度の日本版を开発
横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 金子惇講師らの研究グループは、プライマリ?ケア*1の質評価尺度PCPCM(Person-Centered Primary Care Measure)の日本版を開発しました。これは患者さんの視点からプライマリ?ケアの医療機関の質を評価する質問紙で、米国で開発され28か国語に翻訳されています。この質問紙は、11項目という少ない質問数でプライマリ?ケアにとって重要な11の領域を評価できる点、プライマリ?ケアの質を国際的に比較出来る点が特徴となっています。今後はこの質問紙を用いて、国内の各地域や日本と他国のプライマリ?ケアの質を比較し、質改善に繋げていく予定です。(図1)
本研究成果は、国際誌「BMC Primary Care」に掲載されました。(2022年5月10日)
本研究成果は、国際誌「BMC Primary Care」に掲載されました。(2022年5月10日)
研究成果のポイント
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図1 笔颁笔颁惭日本版の概要
研究背景
プライマリ?ケアは医疗资源の有効利用や健康格差の是正の役割を果たしており、各国の医疗システムの中で重要な位置を占めています。しかし、プライマリ?ケアが扱う领域は病気に至る前の状态での健康相谈、予防医疗、患者さん个人だけでなくその家族や地域を対象とした健康に関する活动など幅が広いためその全てを评価しようとすると项目が多くなってしまい、実用的でなくなってしまうという问题がありました。
プライマリ?ケアの質をどの様に評価するかが全世界的に課題となっている中で、米国の研究者らが患者さん、医療者、政策決定者らと「患者中心のプライマリ?ケア評価尺度」(Person-Centered Primary Care Measure: 以下PCPCM)を開発しました。このPCPCMはプライマリ?ケアにとって重要とされるケアへのアクセス、ケアの包括性、ケアの統合、ケアの調整、医療者と患者の関係性、ケアの継続性、アドボカシー、家族状況を考慮したケア、地域状況を考慮したケア、目標志向のケア、健康増進の11項目を11の質問で測定できることが特徴となっています。日本でもこれまで別のプライマリ?ケア質評価尺度が作成され用いられていますが、より少ない項目でより多くのプライマリ?ケアの要素を測定できるPCPCM日本版の作成には意義があると考えました。
プライマリ?ケアの質をどの様に評価するかが全世界的に課題となっている中で、米国の研究者らが患者さん、医療者、政策決定者らと「患者中心のプライマリ?ケア評価尺度」(Person-Centered Primary Care Measure: 以下PCPCM)を開発しました。このPCPCMはプライマリ?ケアにとって重要とされるケアへのアクセス、ケアの包括性、ケアの統合、ケアの調整、医療者と患者の関係性、ケアの継続性、アドボカシー、家族状況を考慮したケア、地域状況を考慮したケア、目標志向のケア、健康増進の11項目を11の質問で測定できることが特徴となっています。日本でもこれまで別のプライマリ?ケア質評価尺度が作成され用いられていますが、より少ない項目でより多くのプライマリ?ケアの要素を測定できるPCPCM日本版の作成には意義があると考えました。
研究内容
本研究では、横浜市に在住の20-74歳の方1,000名を无作為に抽出し、邮送で质问纸を送り回答して顶きました。41.7%の方に回答して顶き、笔颁笔颁惭の平均点は2.59点でした(4点満点)。この得点を元に翱贰颁顿加盟35か国を対象として行われた先行研究と比较すると35か国中28位であり、现在の日本のプライマリ?ケアの质を表す目安の一つとなると考えられます。また、项目别の得点(それぞれ4点満点)では、ケアへのアクセス(2.98)、ケアの包括性(2.98)、ケアの统合(2.66)、ケアの调整(2.56)、医疗者と患者の関係性(3.16)、ケアの継続性(2.14)、アドボカシー(2.48)、家族状况を考虑したケア(2.18)、地域状况を考虑したケア(2.12)、目标志向のケア(2.57)、健康増进(2.68)であり、ケアの継続性、家族や地域の状况を考虑したケアの得点が低い倾向にありました。これは日本のプライマリ?ケアの特徴と考えられると同时に、米国でも同様の倾向が见られており他国でも共通の课题である可能性があります。
本研究では笔颁笔颁惭の得点及び同时に调査した他のプライマリ?ケア评価尺度の得点から、尺度としての信頼性?妥当性を算出しており、日本版として使用するのに十分であることを确认しています。米国の原着者らが翻訳した日本语版も当初存在しましたが、日本语表现が分かりにくい部分があり、日本の患者さんにインタビューを行い理解しやすさを确认した本研究のものが正式な笔颁笔颁惭日本版として原着者らのウェブサイトに掲载されています。
本研究では笔颁笔颁惭の得点及び同时に调査した他のプライマリ?ケア评価尺度の得点から、尺度としての信頼性?妥当性を算出しており、日本版として使用するのに十分であることを确认しています。米国の原着者らが翻訳した日本语版も当初存在しましたが、日本语表现が分かりにくい部分があり、日本の患者さんにインタビューを行い理解しやすさを确认した本研究のものが正式な笔颁笔颁惭日本版として原着者らのウェブサイトに掲载されています。
今后の展开
笔颁笔颁惭は比较的新しい评価尺度ですが、今后世界中でプライマリ?ケアの质评価に用いられる可能性が高いので、他国と比较した时の日本のプライマリ?ケアの特徴を记述する国际共同研究に繋げていければと考えております。また、少ない质问项目で多くの领域を评価できるので、国内の地域ごとの比较や日常诊疗の中での质改善にも有用と考えています。
また、上述の原着者らのウェブサイトから日本版がダウンロードできることに加えて、下記の本研究室のウェブサイトで日本版使用マニュアルを配布し、今後の利用に役立てていただく予定です。
また、上述の原着者らのウェブサイトから日本版がダウンロードできることに加えて、下記の本研究室のウェブサイトで日本版使用マニュアルを配布し、今後の利用に役立てていただく予定です。
研究费
本研究は、横浜市立大学学长裁量事业 第5期戦略的研究推进事业の支援を受けて実施されました。
论文情报
タイトル:Development and validation of a Japanese version of the Person-Centered Primary Care Measure
著者:Makoto Kaneko, Tadao Okada, Takuya Aoki, Machiko Inoue, Takamasa Watanabe, Makoto Kuroki, Daichi Hayashi, Masato Matsushima
掲載雑誌:BMC Primary Care
顿翱滨:10.1186/蝉12875-022-01726-7
著者:Makoto Kaneko, Tadao Okada, Takuya Aoki, Machiko Inoue, Takamasa Watanabe, Makoto Kuroki, Daichi Hayashi, Masato Matsushima
掲載雑誌:BMC Primary Care
顿翱滨:10.1186/蝉12875-022-01726-7
用语説明
*1 プライマリ?ケア:「身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療」(日本プライマリ?ケア連合学会ウェブサイトより
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