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横浜市立大学 YOKOHAMA CITY UNIVERSITY

果物?野菜摂取と死亡リスクとの関连について 多目的コホート研究(闯笔贬颁研究)からの成果

2022.09.08
  • プレスリリース
  • 研究
  • データサイエンス学部

果物?野菜摂取と死亡リスクとの関连について 多目的コホート研究(闯笔贬颁研究)からの成果

発表のポイント

  • 日本の大规模コホート研究において、果物および野菜の摂取量と全死因死亡リスクおよび特定原因による死亡リスクとの関连について调べました。
  • 果物?野菜摂取量が少ないグループに比べ、果物摂取量が多いグループ、野菜摂取量が多いグループでは全死亡リスクが低いことがわかりました。しかし、摂取量が多いほどリスクが下がるという结果ではありませんでした。

概要

横浜市立大学(学長:相原 道子、所在地:横浜市金沢区)と国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、所在地:東京都中央区)などで構成される研究グループは、研究開始から5年後に行った食事調査票に回答し、がん、循環器疾患、肝疾患になっていなかった約9万5千人を、平成30年(2018年)まで追跡した調査結果にもとづいて、果物と野菜の摂取量と死亡リスクとの関連を調べました。その結果、果物?野菜摂取量が少ないグループに比べ、果物摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約8-9%、心臓血管死亡リスクが約9%低く、野菜摂取量が多いグループでは全死亡リスクが約7-8%低いことがわかりました。

本研究は、「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持?増進に役立つエビデンスの構築に関する研究」(主任研究者:澤田 典絵 国立がん研究センターがん対策研究所)の成果で、研究成果は国際学術誌「Journal of Nutrition」にて発表されました(2022年6月28日WEB先行公開)。

研究背景

果物と野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊维、カロテノイド、ポリフェノールなどが豊富であり、主に欧米人で行われた前向きコホート研究では、果物や野菜の摂取量が多いと全死因による死亡や循环器疾患による死亡のリスクが低いことが报告されています。一方で、アジア人は、食习惯、その他の生活习惯、遗伝的背景が欧米人と异なり、果物や野菜の摂取と死亡リスクとの関係はまだよくわかっていませんでした。そこで、本研究では、果物および野菜の摂取量と全死因死亡率および特定原因による死亡率との関连を検讨しました。

调査方法

平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、长野県佐久、冲縄県中部、东京都葛饰区、茨城県水戸、新潟県长冈、高知県中央东、长崎県上五岛、冲縄県宫古、大阪府吹田の11保健所(呼称は2019年现在)にお住まいだった40~69歳の方々を対象に、研究开始から5年后に行った调査の食物摂取频度调査票を用いて、果物と野菜の摂取量と死亡リスクとの関连を调べました。
妥当性の确认された食物摂取频度调査票から果物や野菜摂取について、一日当たりの摂取量を算出し、グループごとの人数が均等になるように5分位でグループ分けしました。それぞれ果物?野菜摂取量が最も少ないグループ(第1?五分位)を基準として、その他のグループにおけるその后の全死亡?がん死亡?心血管死亡?呼吸器疾患死亡のハザード比を算出しました。分析にあたっては、年齢、性別、居住地域、体格指数(body mass index: BMI)、高血圧既往の有無、糖尿病既往の有無、身体活動量、喫煙状況、飲酒状況、独居状況、婚姻状況、就労状況、食生活の影響を統計学的にできるだけ取り除きました。

研究结果

約20年間の追跡調査中に、23,687人が死亡しました。内訳は、がん死亡が8,274人、心血管死亡が5,978人, 呼吸器疾患死亡が1,871人でした。

-果物摂取について-
男女合算した全体のコホートでは、果物摂取量が最も少ないグループと比較して、多いグループでの全死亡ハザード比は第4?五分位0.91(95%信頼区間 0.87–0.95)、第5?五分位0.92 (0.88–0.96)でした(図1-A) 。原因別死亡においては、果物摂取量が少ないグループと比較して、多いグループでの心血管死亡ハザード比は第4?五分位0.87(95%信頼区間 0.79–0.94)、第5?五分位0.91(0.83–0.99)でした。男女別に解析を行ったところ、男女ともに果物摂取量が多いと全死亡リスクが低いという結果が得られました(図1-A)。また男性では、果物摂取が多いと呼吸器死亡のハザード比が低い傾向を認め(第5?五分位:ハザード比0.74; 95%信頼区間 0.61-0.90)、女性では、果物摂取が多いと心血管死亡のハザード比が低い傾向を認めました (第5?五分位:ハザード比0.84; 95%信頼区間 0.74-0.96)。

-野菜摂取について-
野菜摂取量の男女別の解析では、統計学的に有意ではありませんでしたが、野菜摂取量の多いグループで全死亡のハザード比が低い傾向を認めました。男女合算した全体のコホートでは、野菜摂取量が少ないグループと比較して、多いグループでの全死亡ハザード比は第4?五分位0.92(95%信頼区間 0.88–0.97)、第5?五分位では0.93 (0.89–0.98)であり、野菜摂取量が多いと全死亡リスクが低いという結果が得られました (図1-B)。  
図1-A 果物摂取量と死亡の関連
図1-B 野菜摂取量と死亡の関連

まとめ

本研究から、果物?野菜摂取量が少ないグループに比べ、果物摂取量が多いグループでは全死亡リスクが约8-9%低く、心臓血管死亡リスクが约9%低く、野菜摂取量が多いグループでは全死亡リスクが约7-8%低いことがわかりました。
我が国では、食事バランスガイド(农林水产省?厚生労働省)で、1日350驳以上の野菜摂取と1日200g程度の果物摂取が推奨されており、健康日本21(第2次)でも1日350g以上の野菜摂取が目标とされています。今回の研究では、果物摂取量や野菜摂取量の第4?五分位と第5?五分位の全死亡のハザード比が同程度で、摂取量が多いほどリスクが下がるという结果ではありませんでした。本研究で用いた食事摂取频度调査票から摂取量を正确に推定することは困难です。しかし、今回の研究で用いた食事摂取频度调査票から得られた结果を、一部の集団で行われたより详细な食事记録の摂取量にあてはめて推定すると、野菜は300驳以上、果物は140驳以上摂取することが望ましいと考えられました。
一方、欧米を中心とした过去のコホート研究では、果物や野菜の摂取は、がん死亡や呼吸器疾患死亡の低下とも関连を认めていましたが、本研究ではそれらの関连を认めませんでした。今回のコホート研究では呼吸器疾患死亡が少なかったために、果物?野菜摂取量と呼吸器疾患死亡との関连を认めなかった可能性があります。また欧米人と比较して、がん罹患率が异なることやアジア人ではがんの原因に感染症が多いことが、果物や野菜の摂取とがん死亡との関连が认められなかった理由と考えられます。中国のコホート研究でも同様に果物?野菜摂取とがん死亡の関连が认められませんでした。果物や野菜の摂取と死亡リスクとの関连における人种差について更なる検讨が必要と考えられます。
今回の研究では、约20年间の追跡期间中に起こりうる果物や野菜の摂取量の変化は考虑できていません。また、解析では、関係する要因を可能な限り统计学的に取り除いて解析しましたが、参加者の社会経済的状况等を十分に考虑に入れることができず、未测定の交络因子の影响を除き切れていない可能性があります。

多目的コホート研究(闯笔贬颁研究)について

コホート研究とは、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期间追跡し、疾患の罹患率や死亡率を比较することで、要因と疾患との関连を调べる観察研究です。観察研究にはいくつかの手法がありますが、コホート研究は他の観察研究よりも时间とコストがかかる一方、曝露要因(原因)と疾病の罹患や発症(结果)を时间の流れに沿って追跡することから、因果関係を明らかにする手法としてより望ましいと考えられています。
国立がん研究センターを中心に、日本人での食习惯?运动?喫烟?饮酒等とがん?心筋梗塞?脳卒中等の関係を明らかにし、生活习惯病予防と健康寿命の延伸に役立てるために2つのコホート研究を行っています。
一つは、1990年に开始された多目的コホート研究です。戦前、戦中、戦后すぐに生まれた日本各地の约14万人を対象に、20年以上にわたって生活习惯や生活环境と疾病の発症について追跡调査をしています。全国の11保健所や国立循环器病研究センター、大学、研究机関、医疗机関などと共同で実施しており、日本における大规模で、かつ长期追跡を行っているコホート研究のひとつです。これまでに多数の生活习惯病における予防要因?危険要因を明らかにしています。
もう一つは、戦后の新たな生活习惯との関连についても调査するため2011年から开始した次世代多目的コホート研究になり、约11万人を対象としています。
多目的コホート研究

次世代多目的コホート研究

用语解説

※ハザード比
时间当たりの死亡のリスクの比。ハザード比が1を超えている场合は、その比率だけ比较対象よりもリスクが高いことを示しています。また、95パーセント信頼区间の全体が1を超えている场合は、统计学的に有意にリスクが高いと言えます。

発表论文

雑誌名: Journal of Nutrition
タイトル: Inverse Association between Fruit and Vegetable Intake and All-Cause Mortality: Japan Public Health Center-Based Prospective Study
著者名: Yuki Sahashi, Atsushi Goto, Ribeka Takachi, Junko Ishihara, Kumiko Kito, Rieko Kanehara, Taiki Yamaji, Motoki Iwasaki, Manami Inoue, Tsugane Shoichiro, and Norie Sawada
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本研究に関するお问い合わせ先

大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 
教授 后藤 温
贰-尘补颈濒:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

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