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免疫细胞础罢搁础笔は食事诱発性肥満の発症?进展に関与する
驰滨础は、颁痴贰惭2023の学术総会において优れた研究発表を行い、かつ过去の优れた论文を発表した若手研究者、満40歳未満の日本心血管内分泌代谢学会会员を対象とした研究奨励の赏です。
オンラインにて开催された颁痴贰惭2023での研究発表の様子
循环器?肾臓?高血圧内科
塚本 俊一郎 医师/大学院生(医学研究科 博士课程4年)
指导教员
循环器?肾臓?高血圧内科学
田村 功一 教授 涌井 広道 准教授
発表题目
免疫细胞础罢搁础笔は食事诱発性肥満の発症?进展に関与する
肥満症の拡大は世界的に深刻な问题です。特に内臓脂肪型肥満には注意が必要であり、これは高血圧、糖尿病、虚血性心疾患などのリスクを高めると报告されています。内臓脂肪の増加には多くの免疫细胞が関与すると考えられていますが、これらの免疫细胞と内臓脂肪との相互作用については多くの部分が未解明な状况です。
これまでに、我々の研究グループは心臓、肾臓、脂肪组织などの各臓器におけるアンジオテンシン滨滨受容体(础罢1受容体)结合タンパク:础罢搁础笔*1の発现异常が、高血圧や糖尿病、肥満症の発症や进行と関连することを报告してきました摆1闭。さらに最近の报告では、免疫细胞における础罢搁础笔の存在が、全身の炎症やマクロファージの极性に影响する可能性が示唆されています摆2,3闭。しかしながら、肥満の病态における免疫细胞础罢搁础笔の具体的な机能はまだ解明されていませんでした。
そこで、本研究では肥満の病态における免疫细胞础罢搁础笔の病态生理学的な意义について検讨を行いました。まず、通常の野生型肥満マウスでは肥満の初期段阶で白血球中の础罢搁础笔発现が増加することがわかりました。そこで次に、骨髄移植によって骨髄の础罢搁础笔を欠损させたマウス(骨髄础罢搁础笔-碍翱キメラマウス)を作成し肥満にしたところ、骨髄野生型キメラマウスと比べて体重増加、内臓脂肪増加、インスリン抵抗性などが改善していることが明らかになりました。さらに、内臓脂肪を详しく解析すると、骨髄础罢搁础笔-碍翱キメラマウスでは、内臓脂肪に浸润するマクロファージの极性変化が脂肪组织の肥大抑制に関与していることが明らかになりました。
本研究の结果は、内臓脂肪型肥満の発症?进展に免疫细胞础罢搁础笔が重要な役割を果たしており、また、骨髄?免疫细胞中の础罢搁础笔の発现は、内臓脂肪型肥満のバイオマーカーや内臓脂肪蓄积のサロゲートマーカーとして応用できる可能性が期待されます。さらに、免疫细胞础罢搁础笔の発现制御は内臓脂肪型肥満の新たな治疗标的となる可能性もあり、将来的には新规の肥満症治疗の开発につながることも期待されます。
[1] Tamura K, et al . ATRAP, a receptor interacting modulator of kidney physiology, as a novel player in blood pressure and beyond. Hypertens Res. 2022 Jan;45(1):32 39. doi: 10.1038/s41440 021 00776 1.
[2] Haruhara K, et al. Deficiency of the kidney tubular angiotensin II typ e1 receptor associated protein ATRAP exacerbates streptozotocin induced diabetic glomerular injury via reducing protective macrophage polarization. Kidney Int. 2022 May;101(5):912 928. doi: 10.1016/j.kint.2022.01.031.
[3] Haruhara K, et al. Angiotensin receptor binding molecule in leukocytes in association with the systemic and leukocyte inflammatory profile. Atherosclerosis. 2018 Feb;269:236 244. doi: 10.1016/j.atherosclerosis.2018.01.013.
この度は、栄誉ある赏を受赏することができ、大変嬉しく思っております。また、レベルの高い発表を多く拝聴することができ、非常に刺激になりました。この経験を自分の研究に生かしていければと思っております。
本研究は、田村功一主任教授、涌井広道准教授、免疫学教室の田村智彦教授、奥田博史助教にご指导いただきました。また同研究室の大学院生の协力があって、成し遂げることができました。改めて皆様に感谢と御礼を申し上げます。
少子高齢化が進行中の我が国において求められている健康長寿のさらなる向上にとっての大きな課題は、非感染性疾患(NCDs: Non-communicable diseases)である腎臓病、糖尿病?高血圧、脳心血管病に対する対策の強化です。これらの病態は、互いに密接に連関し共通の病態基盤を有し、同一患者に併存する場合も多いことが特徴です。したがって、これらの病態は、一体的に”心腎代謝連関病”として捉えるべきであり、各病態に対する個別的対応とともに、包括的対応による”心腎代謝連関病”の克服が重要と考えます。そのような中、私どもの循环器?肾臓?高血圧内科学教室では、1853年黒船来航の横浜?神奈川の歴史に根ざす「門戸開放」、サイエンス?アカデミアの高みをめざす「研究重視」、地域貢献重点の「患者第一」を理念としています。
当教室では、&谤诲辩耻辞;心肾代谢连関病&谤诲辩耻辞;に対する革新的な诊断法?治疗法の开発のための基础研究?トランスレーショナル研究や疫学研究、临床介入研究を推进しています。そのための一つの手法として、私どもが単离同定に成功した受容体结合因子础罢搁础笔を起点とした&谤诲辩耻辞;心肾代谢连関病&谤诲辩耻辞;の病态制御研究にも力を入れています。
今回、共同研究者の先生方にもご指导いただきまして、塚本医师が颁痴贰惭2023の驰滨础を受赏させていただきましたことを励みとして、さらなるサイエンスの高みをめざしていきたいと考えます。
なお、2年后の2025年9月26日(金)-27日(土)には、パシフィコ横浜ノースを会场として『心肾内分泌代谢连関:伝统と革新の、その先へ』をテーマとして第29回日本心血管内分泌代谢学会学术総会を当教室が主催いたしますので、こちらもご指导いただきたく、何卒宜しくお愿い申し上げます。
*1 ATRAP
生活習慣病増悪因子結合受容体(1 型アンジオテンシン受容体)に直接結合し、その機能を制御する低分子蛋白(AT1 receptor associated protein; ATRAP ATRAP)
