肿疡微小环境内の骨髄前駆细胞が乳癌患者の予后と相関することを発见
~乳癌治疗の更なる可能性に向けて~
横浜市立大学医学部消化器?腫瘍外科学の押正徳 助教、遠藤格主任教授らの研究グループは、ロズウェルパーク総合がんセンター(米国ニューヨーク州)の高部和明主任教授、東京医科大学乳腺科学分野の呉蓉榕助教、石川孝主任教授らとの共同研究により、乳癌腫瘍微小環境内にごくわずかに存在する骨髄前駆細胞 *1を肿瘤の遗伝子発现パターンから同定し(図1)、さらに算出された浸润割合が乳癌患者の生存率に関係することを証明しました。
この研究成果は、乳癌の予后予测や治疗戦略の向上において新たな示唆を与える可能性があります。
本研究成果は、「Annals of Surgery」オンライン版に先行公開されました(2024年7月1日 )。
この研究成果は、乳癌の予后予测や治疗戦略の向上において新たな示唆を与える可能性があります。
本研究成果は、「Annals of Surgery」オンライン版に先行公開されました(2024年7月1日 )。
研究成果のポイント
● 遗伝子発现パターンを用いて乳癌内の骨髄前駆细胞数を定量した。
● ホルモン阳性乳癌において、骨髄前駆细胞浸润割合が患者生存率と関连していることを発见した。
● 本研究成果は、肿疡内骨髄前駆细胞の定量という乳癌に対する新たな治疗戦略を示唆するものである。
研究背景
肿疡微小环境には多种の细胞が存在し、癌の悪化や治疗効果に影响を与えていることが知られています。骨髄前駆细胞は、主に骨髄内に存在するものと认识されていましたが、近年、末梢血や肿疡内にも存在する可能性が示唆されていました。しかし、希少细胞であるため评価が难しいことから、十分に研究が行えていませんでした。そこで、研究グループは个々の肿疡における遗伝子発现パターンを解析して、肿疡内骨髄前駆细胞の浸润割合を推定するスコアを用いることで、肿疡内骨髄前駆细胞の临床的意义を评価しました。
研究内容
复数の大规模乳癌患者コホートを用いて、遗伝子発现パターンから肿疡内骨髄前駆细胞の浸润割合を推定し、临床的因子との関连を调べたところ、骨髄前駆细胞はホルモン阳性乳癌で浸润割合が高く、脳転移のリスク并びに患者の良好な予后と関连していました(図2)。また、骨髄前駆细胞の浸润割合が高い乳癌は、癌自体の上皮间叶転换*2および血管新生経路の活性度が高い一方で、细胞増殖能や顿狈础修復経路の活性が低いことが示されました。さらに、免疫细胞浸润割合は低く、细胞溶解活性は减少していました。そして术前化学免疫疗法の治疗反応とも相関を示しました。
今后の展开
本研究では、肿疡遗伝子発现パターンを用いた肿疡内骨髄前駆细胞浸润割合の客観的评価を行いました。乳癌の予后予测や治疗戦略の向上に向けた、乳癌の生物学的特徴のさらなる解明に一歩近づいたと言える成果です。今后は、肿疡内骨髄前駆细胞の患者予后への関与についての、さらなるメカニズムの解明に向けた研究が期待されます。
研究费
本研究は、National Institutes of Health(R37CA248018、R01CA250412、R01CA251545、R01EB029596)、US Department of Defense BCRP(W81XWH-19-1-0674、W81XWH-19-1-0111)、Roswell Park Comprehensive Cancer Center(P30CA016056)の支援を受けて実施されました。
论文情报
タイトル: Infiltration of common myeloid progenitor (CMP) cells is associated with less aggressive tumor biology, lower risk of brain metastasis, better response to immunotherapy and higher patient survival in breast cancer
著者: Masanori Oshi, Rongrong Wu, Thaer Khoury, Shipra Gandhi, Li Yan, Akimitsu Yamada, Takashi Ishikawa, Itaru Endo, Kazuaki Takabe
掲載雑誌: Annals of Surgery
顿翱滨:
著者: Masanori Oshi, Rongrong Wu, Thaer Khoury, Shipra Gandhi, Li Yan, Akimitsu Yamada, Takashi Ishikawa, Itaru Endo, Kazuaki Takabe
掲載雑誌: Annals of Surgery
顿翱滨:
用语解説
*1 前駆細胞:幹細胞から体を構成する最終分化細胞へと分化する途中の段階にある細胞。
*2 上皮間葉転換:細胞同士の強固な接着がなくなり、癌においては癌細胞が高い運動能力を獲得する現象。
*2 上皮間葉転換:細胞同士の強固な接着がなくなり、癌においては癌細胞が高い運動能力を獲得する現象。
お问合せ先
横浜市立大学 広报担当
mail: koho@yokohama-cu.ac.jp
mail: koho@yokohama-cu.ac.jp
