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非小细胞肺がん周术期化学疗法研究において无イベント生存期间等が全生存期间の代替评価项目となる

横浜市立大学附属病院 呼吸器内科 染川弘平医師(博士課程4年)と、同病院化学療法センターセンター长らの共同研究グループは、约16,000人のデータを用いてシステマティックレビュー解析*1を行い、非小细胞肺がんに対する周術期化学療法を評価する臨床研究における主要評価項目として、無イベント生存期間*2が全生存期间の代替评価项目として利用可能であることを确认しました。
本研究成果は、英文医学誌『European Respiratory Review』に掲載されました(2025年11月12日)。

研究成果のポイント


●  約16,000人のデータを用いてシステマティックレビュー解析を実施。

●  非小细胞肺がんに対する周術期化学療法では、全生存期間の評価の代替として、無イベント生存期間等の使用が可能であることを確認した。

●  特に、免疫チェックポイント阻害薬*3を用いた场合、无イベント生存期间等が优れた代替エンドポイントとなる。

●  本研究結果は今後の非小细胞肺がんに対する周術期化学療法に関する臨床研究を促進させることが期待できる。
図1 无イベント生存期间と全生存期间のハザード比*4の相関図

研究背景

日本人の死因で最も多いがん种は肺がんであり、年间で约8万人が亡くなっています。その治疗法は外科治疗?薬物疗法?放射线治疗などが挙げられますが、早期がんでは手术疗法に抗がん剤を併用する治疗がしばしば选択されます。早期肺がんの治疗は生存期间の延长が主たる目的であり、全生存期间の评価が基本となります。しかし、手术患者は根治例が多く全生存期间(治疗开始日から生存する期间)が长いため、临床研究のデザイン?実施に困难を来していました。研究実务上、全生存期间の代わりに无イベント生存期间(治疗のあと再発等のイベントなく生存する期间)を用いることが一般的ですが、无イベント生存期间が全生存期间を正确に反映しているかどうか不明でした。

研究内容

本研究では、システマティックレビューにより31本の非小细胞肺がんランダム化比較試験の約16,000人のデータを解析しました。その結果、無イベント生存期間と全生存期間とのハザード比の間に強い相関関係があることが確認されました(相関係数(r)=0.91)。さらに術前化学療法を行ったグループ(r=0.97)と術後化学療法を行ったグループ(r=0.89)に分けたサブグループ解析でも相関関係は維持されました。また、免疫チェックポイント阻害薬を用いた場合、無イベント生存期間が特に優れた代替エンドポイントとなりました(r=0.98)。

今后の研究展开および波及効果

本研究结果は、肺がんの周术期化学疗法の临床研究において、无イベント生存期间が全生存期间の良好な代替评価项目となることを确认し、今后の周术期化学疗法に関する临床研究を促进させることが期待されます。

论文情报

タイトル: Valid surrogate endpoints in NSCLC perioperative systemic therapy trials: a systematic review
著者:Kohei Somekawa(染川弘平), Nobuyuki Horita(堀田信之), et al.
掲載雑誌:European Respiratory Review
顿翱滨:

用语説明

*1 システマティックレビュー解析:既存の論文を系統的に検索評価して解析する手法。

*2 無イベント生存期間:研究により、無再発生存期間(手術のあと再発なく生存する期間)、無増悪生存期間(治療の後増悪なく生存する期間)、無イベント生存期間(治療のあと再発等のイベントなく生存する期間)等が用いられているが、本解析ではまとめて取り扱った。

*3 免疫チェックポイント阻害薬:がん细胞によって抑えられていた免疫细胞の働きを再び活性化させる治療薬。本研究で解析対象となった薬剤は、アテゾリズマブ(テセントリク)、ニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キートルーダ)、トリパリマブ(本邦未承認)である。デュルバルマブ (イミフィンジ)、イピリムマブ (ヤーボイ)も免疫チェックポイント阻害薬であり、本研究結果の外挿も期待される。

*4 ハザード比:ある治療で「よくない出来事」が起こる危険度が、別の治療の何倍かの指標

お问い合わせ先

横浜市立大学 広报担当
mail:koho@yokohama-cu.ac.jp
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