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「へき地」と都市部 で 「かかりつけ医療機関」の質に差はない
~全国の住民を対象としたアンケート调査より~

横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻の金子 惇 准教授らの研究グループは、日本全国の一般住民の方を対象とした「かかりつけ医療機関*1」についてのアンケート调査 を行い、「へき地*2」と都市部で「かかりつけ医疗机関」の质に差がないことが明らかになりました。

本研究成果は、BMC Primary Care誌に掲載されました(4月25日オンライン公開)。
 

&苍产蝉辫;研究成果のポイント


● 「かかりつけ医疗机関」の质の「へき地」と都市部での比较は国内初。

● 本学研究者が独自开発した患者中心のプライマリ?ケア评価尺度(笔颁笔颁惭*3)日本版と、へき地尺度(Rurality Index for Japan: RIJ)を使用し、「かかりつけ医療機関」の質に「へき地」と都市部で差があるかを検証した初めての取り組み。

● 研究参加者の年齢や性别などを调整してもなお、「かかりつけ医疗机関」の质と「へき地度」には関连がなく、「へき地」においても都市部と同様に「かかりつけ医疗机関」からの医疗が提供されていることが示唆された。

研究背景

国际的には、「へき地」に住むことは健康格差の一因とされており、健康格差への取り组みは「かかりつけ医疗机関」の重要な役割とされています。

一方で、国内の「へき地」と都市部の「かかりつけ医療機関」が提供する医療の質の違いは调査されていませんでした。実際に「へき地」と都市部で「かかりつけ医療機関」が提供している医療の質に差があるかを调査することは、それぞれの「かかりつけ医療機関」が、役割を果たしているかどうかを検討するための重要な基礎情報と言えます。しかし、これまで日本ではこのような调査は実施されていませんでした。また、他国で行われた先行研究では「かかりつけ医療機関」の質評価や「へき地」の測定に用いられる指標も、妥当性が十分に検証されていないものが用いられてきました。
 

研究内容

本研究では、オンラインツールを用いたアンケート调査を行いました。日本全国の性別、年齢構成を元にランダムに選出した全国の1,112名の方に调査を依頼し、800名から回答を得ました(回答率71.9%)。800名の回答者のうち「かかりつけ医療機関」を持っていると回答したのは423名(52.9%)で、そのうち「かかりつけ医療機関」が診療所と回答した方が70.2%、病院が29.8%でした。今回の研究では「かかりつけ医療機関」の質指標として患者中心のプライマリ?ケア評価尺度(PCPCM)を用いて、研究参加者から見た自身の「かかりつけ医療機関」の質を4点満点で評価してもらいました。また、「へき地」の度合いを測定するために研究参加者の郵便番号から算出される「へき地度」を用いました。年齢、性別、学歴、世帯年収、主観的健康観、婚姻状況、慢性疾患の有無を調整して「かかりつけ医療機関」の質と「へき地度」との関連を検証したところ、「かかりつけ医療機関」の質と「へき地度」の間には有意な関連は見られませんでした(「かかりつけ医療機関の質に対する「へき地度」の回帰係数は− 0.002、95%信頼区間は− 0.005から0.001でした)。また、この傾向は「かかりつけ医療機関」の種別(診療所、病院)や年齢別(65歳以上、未満)で見ても同様でした(図1参照)。 
図1 「かかりつけ医療機関」に対する「へき地度」の関連
(かかりつけ医疗机関」と「へき地度」の间には有意な関连は见られなかった)

今后の展开

本研究では、「かかりつけ医疗机関」の质と「へき地度」に関连がないことを明らかにしました。この结果は「へき地」においても「かかりつけ医疗机関」の质は都市部と同様である可能性を示唆するものです。今后は、「へき地」と都市部の健康格差を生む要因の追求、また「かかりつけ医疗机関」が健康格差解消に向けて実施している取り组みとその効果検証を行う予定です。&苍产蝉辫;

用语説明

*1 かかりつけ医疗机関:本研究では「体调が悪いときや健康について相谈したいときに、いつも受诊する医疗机関はありますか?はい/いいえ」について「はい」と答えた医疗机関を「かかりつけ医疗机関」としている。

*2 へき地:「へき地」という言叶は医疗资源の乏しい郡部を指す言叶として行政文书でも用いられており、英语の谤耻谤补濒に対応する言叶として本研究では「へき地」「へき地度」という言叶を用いている。ただ、「へき地」も&谤诲辩耻辞;谤耻谤补濒&谤诲辩耻辞;もネガティブなニュアンスを含んで用いられる场合もあるものの、他に适切な用语が无いため使用されているという侧面もあり、その点を鑑みて、本プレスリリースでは「」付きの「へき地」「へき地度」という表现を用いている。

*3 患者中心のプライマリ?ケア評価尺度(PCPCM):プライマリ?ケア(身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療)は、病気に至る前の状態での健康相談や予防医療など、幅広い領域にまたがる。その質の評価尺度PCPCM(Person-Centered Primary Care Measure)は、患者さんの視点からプライマリ?ケアの医療機関の質を評価する質問紙で、11項目という少ない質問数でプライマリ?ケアにとって重要な11の領域を評価できる点、プライマリ?ケアの質を国際的に比較できる点が特徴となっている。

横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 金子惇講師(発表当時)らの研究グループがPCPCMの日本版を開発し、2022年5月に発表。
/news/2022/202205kanekomakoto.html
 

研究费

本研究は、JSPS科研费 若手研究(JP20K18847)、基盤B(JP24K02670)、横浜市立大学学长裁量事业 第5期戦略的研究推进事业「研究開発プロジェクト」の支援を受けました。  

论文情报

タイトル:Patient experiences in primary care do not differ according to rurality: a cross-sectional study
著者:Makoto Kaneko, Hironori Yamada & Tadao Okada
掲載雑誌:BMC Primary Care
顿翱滨:
 

お问合せ先

横浜市立大学 広报担当
mail: koho@yokohama-cu.ac.jp

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