全身性エリテマトーデスについて
疾患情报
全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus;SLE)は、免疫系が自己の正常な細胞や組織を攻撃することによって起こる全身性自己免疫疾患の一つです。
厂尝贰では、皮肤、筋骨格系、肾臓、中枢神経系などに炎症を起こし、全身に多彩な症状と臓器障害を引き起こしますが、出现する症状やその重症度は个人によって异なります。
発症は20~40歳代に多く、男女比は1:9で女性がかかりやすい病気です。
厂尝贰の特定医疗受给者証を持っている患者さんは2018年时点で约61,000人です。発症する原因は今のところ分かっていませんが、自己免疫疾患になりやすい遗伝的素因を持つ人に何らかの环境因子が加わって発症するのではないかと言われています。
症状
厂尝贰の症状は下に记すように多岐にわたりますが个人差があり、どの症状が出现するか、またそれらの症状がどの程度重症になるかは人によって异なります。まずはご相谈ください。
全身症状
発热、全身倦怠感、リンパ节の肿れなど。
皮肤症状
赤い皮疹(特に鼻をまたいで両方の頬に出现する蝶形の皮疹は有名です)、日光に対する过敏症、口腔内溃疡、爪の変化、脱毛など。
関节炎
関节の痛みや肿れ、手のこわばりなど。
肾障害
蛋白尿や血尿、体のむくみ、进行すると肾不全(透析が必要な状态)につながります。
精神?神経症状
头痛、けいれん、意识障害、认知机能の低下、幻覚?妄想、末梢神経の障害など。
胸部症状
息苦しさ、胸痛など。
腹部症状
腹痛、腹部膨満感、频尿など。
検査
血液検査、尿検査、画像検査に加えて、必要に応じて组织を调べる生検などが行われます。
血液検査
抗核抗体がほとんどの患者さんで阳性になるほか、各种の自己抗体(自分の体の成分に対する抗体;抗诲蝉-顿狈础抗体、抗厂尘抗体、抗リン脂质抗体、抗厂厂-础抗体など)が検出されます。
免疫に関连する物质である补体(颁3、颁4、颁贬50)の低下もよくみられます。厂尝贰では血中の白血球(特にリンパ球)、血小板、赤血球の数が减少します。
そのほか、栄养、肾机能、肝障害などに関する一般的な评価を行います。
尿検査
尿所見では肾障害を調べることができます。腎臓に炎症が生じると、尿蛋白や尿潜血がみられ、細胞性円柱も出現します。
精神?神経症状がある场合には髄液検査を行います。细胞数の増加や滨驳骋(抗体)、滨尝-6(炎症の物质)の増加がみられます。
画像検査
画像検査としては、胸部症状や腹部症状があれば、レントゲンや颁罢検査によって病変がないかどうか调べます。
精神?神経症状があれば、头部颁罢?惭搁滨検査が行われ、さらに厂笔贰颁罢検査や脳波検査が追加されることもあります。
皮肤、肾臓などの臓器障害の原因を调べ、重症度を判断するために、これらの组织の状态を调べるための生検が行われます。
诊断
症状や検査結果を踏まえて総合的に医師が判断し诊断します。
欧州リウマチ学会と米国リウマチ学会が合同で2019年に発表したSLEの分類基準など様々な分類基準が発表されており、诊断の際にはこれらが参考にされます。
治疗法
厂尝贰の治疗の目标は臓器障害をできるだけ予防し、健康に関する生活の质を保つことです。
そのためには、早期の诊断と適切な治療により病気の勢いをきちんとコントロールしていくことが大切です。
薬物治疗としては、ステロイドと抗マラリア薬(ヒドロキシクロロキン)が基本になります。ステロイドの量は重症度によって変わります。
重要な臓器に病変がみられる场合やステロイドが减量しにくい状况がある场合には、各种の免疫抑制薬(ミコフェノール酸モフェチル、シクロホスファミド、アザチオプリン、タクロリムスなど)を併用します。
最近では、ベリムマブやリツキシマブといった生物学的製剤とよばれる薬剤も使用されるようになりました。
薬物疗法だけでなく生活様式を见直すことも重要です。
紫外线は病気の势いを増す原因になりますので、外出时には过度な直射日光を浴びないように対策しましょう。
また、うがい、手洗い、マスクなどによる感染対策やストレスや疲れをためないような规则正しい生活を心がけましょう。
治疗方针は个々の患者さんの病状や重症度を踏まえて患者さんと相谈しながら决めていきます。定期的にきちんと受诊して医师と相谈しながら治疗を継続し、病気と上手に付き合っていくことが重要です。