麻豆官网

Tel.045-787-2800(代表) お问い合わせ

诊疗科?部门案内

形成外科

颜面神経麻痺—外科的治疗とリハビリテーションについて—

颜面神経麻痺とは

顔面神経麻痺は、Bell 麻痺やRamsey-Hunt症候群といわれるヘルペスや水痘などのウイルスが原因で生じるものから、脳腫瘍の手術後に生じるもの、ケガの後に生じるもの、生まれつきのものなどがあります。特にウイルス性のものは薬の治療で戻ることが多いですが、脳腫瘍術後やケガの後に生じるものは難治であるものも多く、完全に戻らなかったり、部分的な麻痺が残ることもあります。
颜面神経麻痺を生じると目が闭じられなくなったり、颜が変形してしまったり、笑颜を表现出来なくなるため、社会生活に大きな影响を与えます。
颜の神経は大きく5つの枝に分かれ、それぞれが眉や眼、口といった部位を支配しています。一部のものは复雑に交ざっているので、回復后の神経が混线してしまったり(病的共同运动)、引きつれ(拘缩)を生じたりといった后遗症を生じることもあります。

  • 颜面神経麻痺の症状

  • 正常な颜面神経の走行

そのため、それらの症状に応じた治疗が必要になります。

颜面神経麻痺の外科的治疗法

外科的再建手术には大きく见た目の改善をはかる静的再建术と笑いなど动きのある表情を再建する动的再建术があります。麻痺の残っている部位や程度によって色々な手术方法があり、症状に合わせて术式を选択していきます。
手术を行うタイミングは、その部位や方法によって异なります。目を闭じられない兎眼の症状には、早く手术を行って症状を改善させる方が良い场合があります。
「笑いの再建」については、自然回復の有无を充分に见极めてから手术を検讨します。ただし、颜面の表情筋を利用した再建术を行う场合には、颜面の筋肉が弱らない间に、手术を行う必要があります。
また、麻痺から时间が経ってしまった场合には、颜面以外の部位からの筋肉を移植する方法や静的再建术を行なうことが一般的になります。

再建手术の种类

颜面神経麻痺静的再建术

筋膜や软骨などの移植材料を用いるなどして、生じた変形を矫正する手术で、颜面の形や左右差の改善を目的にします。瞼の周りを中心に行います。
术后すぐに形の改善が得られるものの、时间経过で生じる缓みを考え、部位によっては大袈裟に矫正を行う场合もあります。部位别に様々な手技があり、80歳~90歳とご高齢の方でも手术が可能です。

颜面神経麻痺静的再建术颜面神経麻痺静的再建术

颜面神経麻痺动的再建术

「笑いの再建」とも言われ、主に頬部の动き(笑颜、笑い)を再建します。麻痺后1年以内の急性期~亜急性期の患者さんには、神経移植术や神経移行术が适応になります。麻痺后时间の経过した陈旧例の患者さんには、颜以外の部位から筋肉を移植したり、移行したりします。       
手术后动きが得られるまでには、数ヶ月以上の时间が必要で、长い期间に及ぶ経过観察やリハビリテーションが必要になります。

颜面神経麻痺动的再建术颜面神経麻痺动的再建术

眉毛部

眉毛の麻痺はなかなか治らず、上まぶたも下垂して视野の制限にもなるため、眉毛をつり上げる眉毛挙上术を行います。
整容面での効果も高く、下がった瞼を持ち上げることも出来ます。皮肤を切除してつり上げる方法が一般的ですが、特殊な糸や筋膜を使用して行う场合もあります。

  • 眉毛部画像①

    眉毛拳上术のシェーマ
    眉毛?眼瞼形态及び视野の改善が见込める。

  • 眉毛部画像②

眼瞼部(まぶた)

眼を闭じる眼轮筋という筋肉が麻痺してしまうため、眼が闭じられなくなり(兎眼)、眼球が乾燥して、眼の炎症を生じたり、溃疡を生じたりする可能性があります。
手术も含め、早めの対応が必要になります。

?上眼瞼(うわまぶた)
眼を闭じやすくする為、金の板を重りとして入れる手术や瞼を持ち上げる筋肉の膜を软骨を移植して延长する手术があります。
また、侧头筋膜を移行する方法もあります。

上眼瞼(うわまぶた)上眼瞼(うわまぶた)

拳筋延長術のシェーマ(Hsyashi et al.2016)
上まぶたを押し上げるようにして闭瞼を促します。

?下眼瞼(したまぶた)
眼を闭じるのに下まぶたの修正术はとても大事な要素で、下まぶたを持ち上げる静的再建术を行います。
状况に応じて筋膜や软骨の移植を追加したりします。

下眼瞼(したまぶた)下眼瞼(したまぶた)

下眼瞼部に対する制的再建术

口、頬部

口や頬が曲がった形になるので、颜の形态が大きく変化し、颜の表情のみならず社会生活に大きな影响を与えます。
笑颜は、人とのコミュニケーションに大変重要で、人としての尊厳にも関わります。ただし、笑颜を再建するには大がかりな手术が必要になります。
动きのない见た目を再建する静的再建术と笑いを再建する动的再建术の大きく二つがあります(前述)。

?笑い、笑颜の再建(动的再建术)
人への感情の伝达やコミュニケーションにとって“笑颜”は世界の共通言语です。
その“笑い”を再建する為には、神経の移植や移行を行って元々存在する颜の表情筋を动かす方法と他の部位から新たな筋肉を移植する方法の大きく2つの方法があります。
笑うという动きを再建出来る术式なので动的再建术と言われます。
麻痺からの期间や状况、症状によって様々な再建方法の中から最も良いと思われる术式を选択していきます。
神経移植を伴うものは、実际に再生してくるまでに术后半年以上の时间が必要になります。

神経移植术

頬部のケガや耳下腺などの癌の手术で、颜面神経が切断され欠损が出来た场合には、神経を移植して、欠损部の再建を行います。
移植する神経は下腿や頚部の感覚の神経を採取します(採取部周囲の痺れが残ります)。
最近では、短い欠损に人工神経を使用することもあります。

神経移植术神経移植术

神経移行术

颜の筋肉を动かすのに颜面神経以外の神経を移行して再生を得るようにする方法で、舌を动かす舌下神経や物を咬む咬筋を支配する咬筋神経を移行することが一般的です。
近年では、运动神経の特性を考虑しながら复数の运动神経を组み合わせることで、より良い経过が得られる様に工夫しています。 
颜面神経が自然回復する可能性を残した方法や不全麻痺への方法など様々な状况に応じた方法が改良され、使用される様になってきています。

神経移行术②神経移行术②

游离筋肉移植术

発症から时间が経ち表情筋が萎缩した场合には、他から颜を动かす筋肉を移植して、笑颜の再建を行います。
太ももからの筋肉を利用する场合には、まず颜の神経と下腿から採取した神経を移植し、充分に神経再生を生じる1年后に移植します。 
背中の筋肉で再建を行う场合には、1度に移植が可能ですが、筋肉の特徴などが少し异なります。

游离筋肉移植术游离筋肉移植术

筋肉移行術(Lengthening Temporalis Myoplasty)

侧头筋を利用した手法で、筋肉全体を前下方に前进させ鼻唇沟部に移行します。侧头筋の筋膜がしっかりしているため、术后早期から形态の改善が得られます。
动きの获得も确実性が高く、頬部の膨隆も生じ无いなど、様々な利点を有します。
口腔内切开を用いることで、颜の露出部に伤を残さずに再建が可能になります。

筋肉移行術筋肉移行術

実际の治疗例

侧头筋移行(尝罢惭)による动的再建(笑いの再建)例

40代女性、10年以上前に脳肿疡(聴神経肿疡)の切除手术を施行されてから左颜面神経麻痺を生じていました。

側頭筋移行術側頭筋移行術

側頭筋移行術(Temporal Myoplasty)及び下口唇への筋膜移植術を施行

安静时にも颜面が右方へ偏位する状态で、口を开けたり笑ったりすると口の変形が顕着になっていました。
下顎に付着している侧头筋を口の近くまで前进させて口を动かす手术法と下唇に筋膜を移植する方法を组み合わせて行うことで、安静时の変形や口の変形そして自然な笑いを确実に良い形で再建することが出来ています。

右麻痺性兎眼、眉毛下垂に対する静的再建例

78歳女性、右颜面の长期间及ぶ陈旧性麻痺例に対する静的再建术。
眉毛の下垂に伴う视野障害に加え、下眼瞼外反?下垂に伴う兎眼により、眼球の痛みや充血を生じていました。

  • 右麻痺性兎眼、眉毛下垂に対する静的再建例①

    术前の状态
    眉毛下垂や下眼瞼外反が顕着

  • 右麻痺性兎眼、眉毛下垂に対する静的再建例②
  • 右麻痺性兎眼、眉毛下垂に対する静的再建例③

    术后半年
    形态に加え、视野や眼痛も改善

左口角下制筋麻痺による下口唇変形に対する静的再建例

62歳男性、下口唇部の口角下制筋麻痺変形対する静的再建术。
颜面神経下顎縁枝の麻痺に伴い、下口唇の変形を特に开口时に认めて居ました。2本の大腿筋膜移植による再建を行っています。

  • 左口角下制筋麻痺による下口唇変形に対する静的再建例①

    术前の状态
    特に开口时に左右差

  • 左口角下制筋麻痺による下口唇変形に対する静的再建例②

    术中の所见
    大腿筋膜移植を施行

  • 左口角下制筋麻痺による下口唇変形に対する静的再建例③

    术后1年
    开口时の左右差は改善

颜面神経麻痺后のリハビリテーション

マッサージやリハビリを行うにあたってとても大切なことは、颜面神経麻痺のリハビリは筋力を强化する目的で行うのではなく、颜面の不自然な动き(病的共同运动)やひきつれ(颜面拘缩)といった后遗症を予防する目的で行うということで、他の麻痺のリハビリと异なります。ですので、焦らずじっくり行うことが重要で、やり过ぎや低周波刺激などの电気刺激はかえって颜面のひきつれを助长する為禁忌です。
麻痺が生じてから颜の动きが出てくるまでは、筋肉が缩まない様に1日に2回(1回10分程度)筋肉をその方向に伸ばしてあげることや蒸しタオルなどで颜を温めてあげることを行ない、眼を力一杯闭じるなどの强力で粗大な随意运动は行わず、小さくゆっくりとした运动を心がける様にします。
颜面の动きが少し出てきたら、まぶたと口が一绪に动いてしまう病的共同运动を生じない様に、まぶたと口を独立して动かす様に努力することがとても重要になってきます。具体的には、食事をする时にはなるべく眼を大きく见开く様にしたり、镜を见ながら手で动かさない部位を抑えるなどして个别に动かす练习をします。颜面が动きだしても颜の筋肉のストレッチは大切で、手でしっかりと伸ばしてあげることで、颜のひきつれを予防します。颜の动きが出てくると早く治りたいという思いから、つい一生悬命になりがちですが、やり过ぎは禁物で、ゆっくりと軽く动かす気持ちで1日2~3回(1回10分程度)焦らずじっくり行っていきましょう。

マッサージメニュー

  1. 颜面表情筋のマッサージ
    (筋肉が萎缩しない様にゆっくりと表情筋の方向に)
  2. 目を大きく开ける练习
  3. 蒸しタオルなどによる温热疗法
  4. 动き始めたら镜を见ながら目や口を独立して动かす(ミラーフィードバック)
  5. 小さくゆっくりとした运动を心がける
    (强力で粗大な运动、低周波刺激などは止めましょう)
  • マッサージメニュー①
  • マッサージメニュー②

    マッサージは表情金を伸ばす方向に

颜面神経麻痺の后遗症(病的共同运动?颜面拘缩)や不全麻痺の治疗

病的共同运动は、口と眼を动かす神経が混线した状态になっている為、その状态をリセットしてもう一度正しく分布させることが必要です。そこで、ボツリヌス毒素で人工的に麻痺をもう一度生じさせたり、手术で混线の元になっている表情筋を切除したりした上で、表情筋を再教育するためのリハビリを行い、一绪に动いていた筋肉の动きを分离して独立して働く様にします。颜面拘缩は表情筋が短缩して固まった様な状态であるため、短缩した筋肉を伸ばすような筋伸张マッサージが重要で、短缩を解除するためにボツリヌス毒素を使用することもあります。また、表情筋の动きはあるものの力が少し弱い不全麻痺が残存する场合には、端侧神経缝合という神経に穴を开けて别の神経に再生を促す手法を用いて再生神経を强化する手术が近年报告されています。
これらの后遗症や不全麻痺への治疗は非常に困难とされてきましたが、近年手术も含め様々な工夫が行われ、良好な治疗结果が得られる様になってきています。

病的共同运动

ある表情をすると意図しない表情筋まで不随意に収缩してしまう现象で、口を开けると目を闭じてしまうといった形で口轮筋と眼轮筋の间に生じることが多い。
颜面神経麻痺の后遗症としては最も高频度に出现する症状で、再生神経が元のルートとは异なる场所に迷入することで生じるとされています。

颜面拘缩

颜面神経麻痺后に生じる后遗症で、颜の表情筋が常に紧张した状态になって、颜の引きつれを生じる现象です。
病的共同运动を生じる迷入再生回路が存在する上に強力な粗大運動や低周波電気刺激を行うと、顔面神経の神経刺激を行う神経核が興奮状態となり、表情筋が過剰に緊張した状態になることが原因といわれています。

ボツリヌス毒素

筋肉が収缩するの必要な神経筋接合部からのアセチルコリン放出を抑えて筋肉の収缩を抑制します。
筋肉の异常な収缩が抑制出来る為、颜面神経麻痺の后遗症の治疗に用いられます。
効果の持続期间は2~5ヶ月程度で、繰り返し投与する必要がありますが、中和抗体が生じて効きにくくなる场合があり、専门的な施设での使用が必要です。

电子カルテ更新に伴う各种変更のお知らせ(2026/04/21)

横浜市立大学附属病院では、2026年5月7日(木)に电子カルテ(诊疗记録)システムの更新に伴い、诊察券が新しくなります。
详细は以下よりご确认下さい。